あおもみじの読書ノート

Amazonの欲しいものリストが本ばかり、年間100~200冊読む乱読系会社員の読書の記録

時間の使い方に疑問を感じたときの3冊

「時間」足りないなぁ、と思いませんか?
8時間働いて(通勤時間除く)、家のことをして、7時間以上の睡眠を確保しようとしたら、本も読みたいし、推し活もしたいのに、全然時間ないぞ。子供がいなくてこれなんだから、何かがおかしい。
そんな時間の使い方に疑問を感じたときに考えさせられた3冊です。

 

 

モモ
 


 

言わずと知れた名作。
自分もコスパ、効率的、生産性にとらわれ、灰色の紳士に時間を預けている一人です。
資本主義に行き詰まりがあるからこそ、大人こそ染みる本のように思います。
 
 
限りある時間の使い方


 

「時間と戦っても勝ち目はない」
タイムマネジメントを身に着けても全部やることはできない。有限性を受け入れ、自分に与えられた時間のなかで、やれることをやるだけしかできない。
時短、タイムマネジメントに疲れた人には特におすすめ。

 

 

暇と退屈の倫理学


 

時間がないのだから暇や退屈について考える本など関係ない、単純に考えずに読んでみて欲しい本。
「暇と退屈」を原理論、系譜学、経済学、疎外論、哲学、人間学、倫理学の面からと掘り下げる。哲学の本に馴染みがなくて、興味がなくても楽しめます(が、哲学の難しいところは気にせず読み進めましょう)。結論だけを読む意味はあまりなくて、大切なのは理解する過程、読み進める中での気づきがこの本の醍醐味。
私は、時間がないと思っているけど、それは退屈をやり過ごす気晴らしのために自分で忙しくしている疑惑が浮上しました。気づきや面白みは人それぞれなので、感想を語り合いたい本でもあります。

 

 

この無理ゲーと思われる状況は効率を追い求めてきた行き詰まり、対処法は、受け入れ、妥協(いい意味で)なのかもしれません。