あおもみじの読書ノート

Amazonの欲しいものリストが本ばかり、年間100~200冊読む乱読系会社員の読書の記録

2022年10月に読んだ本

10月はAudibleの無料期間が終わる!と
焦ってせっせと聞きました(貧乏性)
 
その中の1冊、
私とは何か 「個人」から「分人」へ
が10月のベストでした。
今年の10冊に入ると思う。
 
 
Kindle Unlimited対象本
(ダウンロード時点で対象だったものです。
現在は対象外のものもあります。ご注意ください)
 
日本史のツボ
天皇、土地、宗教、軍事、地域、女性、経済の視点で
日本史の流れを掴む。
軍事の項、戦争の勝者の考え方に目からウロコ。
本郷先生の定義は
「戦争を仕掛けた側が目的を達成できれば仕掛けた側の勝ち、
達成できなかったら仕掛けられた側の勝ち」
この定義で考えると、
川中島の戦いは北信濃十万石をめぐる戦いで
上杉が攻め、武田が守り。
激戦となった第四次の合戦は引き分けと文書に書かれているが、
最終的に北信濃を死守できたので、
本郷先生の定義では、勝者は武田。
そう考えると、ウクライナはどうだろう?
 
 

世界史を大きく動かした植物

農業は安定した食糧と引き換えに、重労働を必要とする。

稲作は半世紀の間に東海地方西部にまで広がったが、

そこから東側にはなかなか広まらなかった。

縄文時代の東日本は稲作をしなくても良いほど豊かだった。

コムギ/イネ/コショウ/ジャガイモ/ワタ

チャ/ダイズ/チューリップ/サクラについて

植物から世界史を読み解く。

 

 

マインドコントロール

 

洗脳にはパターン(原理)がある。
情報を制限するか過剰にする、寝不足や悩みで脳が疲労状態だと、
あっさり相手の術中にハマる。
まず近づかない、全力で逃げるくらいしかできそうにないな。
 
 
透明男と人間女~そのうち夫婦になるふたり~
透明人間の男性が目が見えない女性に惹かれていく過程にドキドキ。
二人のやりとりはほっこりキュンキュンです!
 
 
城郭考古学の冒険

メインは城から読み解く天下統一だが、

ラストの奈良県のお城への想いが熱い。
確かに奈良県のお城のイメージがありません。
 
 

Audible本

ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略 世界はどう変わるのか

視点が変わると景色が変わる。
中国はロシアと経済的には協力関係であるが、
ウクライナやEUとも友好な関係であり、
ウイグルなどの少数民族の独立を認めることに相当する
ウクライナ軍事侵攻には反対である。
ロシアとウクライナの戦争、
独立国家への侵略という見方に偏っていましたが、
本当の勝者(得をする人)は誰?
という景色が見えてきます。
 
 
私とは何か 「個人」から「分人」へ

 

本当の自分、分けることのできない自分は存在しない、
人は他者との関係からつくられる「分人」の集まりであるという本。
家族との分人、会社での分人、友人との分人。
どれも本当の自分であり、時とともにその構成比率は変化する。
とてもしっくりきました。
紙の本を買って再読したいです。
 
 
その他の本
「畳み人」という選択

 

畳み人とはリーダーのアイデアを形にし、
着実に実行に移し、成功に導く仕事人のこと。
今、仕事でやりたいことがなくても、
畳み人として力をつければ、いろいろな場所で評価され、
必要とされる人になれるよ、と背中を押す本。
自分はアイデアがあまり浮かばないという人、
仕事でやりたいことが特にない人、プロジェクトリーダーにオススメ。 
広げ人との良好な関係の作り方もわかるので、
アイデアをよく思いつく人の部下、同僚の方にも。
 
 
悪いがん治療

 

本当に必要な治療が行われるようになることを願う
腫瘍内科医による提言。
がんが小さくなることと
余命が長くなることが相関するわけではない。
これだけは覚えておきたい。
 
 
WHAT IS LIFE? 生命とは何か  

 

歴史を通じて大半の命を奪った感染症を治療・予防できるのは
科学により生み出された生命に関する知識の上に成り立つことを、
ノーベル生理学・医学賞を受賞した筆者がやさしい文体で示す。
科学に接する機会がない人に。
 
 
2022年もあと2ヶ月、
どんな面白い本に出合えるかな。