脳は考えるためにあるのではない、と言われたら
びっくりしませんか?
そのことを含めて、よくある誤解を解きつつ、
導入(1/2章)と7章に分けて
脳科学の最新の知見をもって語られる本です。
バレット博士の脳科学教室 7½章
7½章はこんな感じ。
Lesson½ 脳は考えるためにあるのではない
Lesson 1 あなたの脳は(3つではなく)ひとつだ
Lesson 2 脳はネットワークである
Lesson 3 小さな脳は外界にあわせて配線する
Lesson 4 脳は(ほぼ)すべての行動を予測する
Lesson 5 あなたの脳はひそかに他人の脳と協調する
Lesson 6 脳が生む心の種類はひとつではない
Lesson 7 脳は現実を生み出す
この本で語られる理論の大元は
”脳は考えるためにあるのではなく、
エネルギーなどの身体予算の管理を行うためにある”
ということです。
そして一番響いたのは
Lesson5 あなたの脳はひそかに他人の脳と協同する
です。
わたしたちの脳は
周囲の人々と身体予算を相互に調節しあっているそうです。
その時に用いる道具のひとつが言葉です。
言葉の力は単なる例えではなく、
言語を処理する脳領域の多くは
身体予算管理を支援している主要な組織を含み、
体内をコントロールしているので、
言葉は脳の配線に影響し、人間の身体を調節します。
他者が発した言葉は
あなたの脳の活動と身体システムに直接的な影響を及ぼし、
あなたの言葉は他者に同様な影響を及ぼします。
そして、距離のみならず、時代をこえても影響を受けます。
言葉が思いもよらないほど、身体のシステムを動かしているからこそ、
SNSなど情報があふれる現代に
私たちは疲れやすくなっているのかもしれません。
脳科学の最新の知見の入門書、
ということなのですが、
なかなか頭に入ってこず、
途中で脱落しかけました。。。
それでもこちらよりは読みやすいですので、
(こちらは脱落)
確かに入門書でした。
情動はこうしてつくられる