会社で働いていると、
どうしてもモヤモヤとするネガティブな感情が生まれます。
そのネガティブな感情がなぜ生まれるのか、
そして、その対処方法を教えてくれる本がこちら。
武器としての組織心理学
組織心理学の知見に基づき、
妬み、温度差、不満、権力、信用の切り口で、
組織にはびこるネガティブな関係を
ポジティブで有益なものに変える方法を示されます。
妬みと不満が特に面白かったです。
人を非合理的な行動に駆り立てる
もっとも厄介な感情が妬みだそうです。
キリスト教では大罪の、仏教では煩悩のひとつで、
原始的な感情と言えます。
どうして妬みが生じるのかというと、
人は自分が生き残るために他人と比べてしまうから。
妬みは人間が
有能な相手から自分の資源を守るためのセンサーななのです。
また、上司への不満は常に隠蔽されているものなので、
部下からの不満が出ること自体が問題ではなく、
むしろ風通しのいい証拠ととらえ、
それに対処することが重要だそうです。
確かに、ある程度の心理的安全性がないと
不満も言えませんものね。
本書にはその点についても言及されています。
妬み、不満という言葉に囚われずに自分の感情を見つめると、
ネガティブな感情の裏にはポジティブが隠れている、
と思えるかもしれませんね。
おまけ。
心理的安全性と言えば、この本たちですね。