あおもみじの読書ノート

Amazonの欲しいものリストが本ばかり、年間100~200冊読む乱読系会社員の読書の記録

令和になっても変わらない-「超」入門 失敗の本質-

第二次世界大戦の日本がなぜ負けたのかを
作戦や組織による戦い方の視点から分析した
「失敗の本質」
名著ということで挑戦したのですが、
第二次世界大戦、太平洋戦争の
細かい戦線と経過の知識がなさ過ぎて
歯が立ちませんでした。

失敗の本質 日本軍の組織的研究 戸部良一他/著



そんな人が多いのか、
図書館の検索でヒットしたこちらの本が
わかりやすく解説されていました。

「超」入門 失敗の本質 鈴木博毅/著




第二次世界大戦では
物量や技術力の差は敗因の一つであるが、
真の要因は日本的な思考法や
日本人特有の組織論、リーダーシップにあるとし、
・戦略があいまい
・変化に対応できない
・イノベーションが生まれない
・型の伝承を優先してしまう
・現場を上手に活用できない
・真のリーダーシップが存在しない
・集団の空気に支配される
といった7つの敗因について解説しています。

第二次世界大戦時の日本軍と
現在の日本の状況があまり変わっていないのに
愕然としますが、
本著では日本軍と米国軍を対比することで、
問題を解決するためのヒントも示されています。

昭和、平成、令和と変わらなかったことが
簡単に変わるとは思えませんが、
自分たちにはこういう傾向があるのだ、
それがどういう結果を招くのかと自覚することが
変化の一歩であると思います。

再度「失敗の本質」にチャレンジしてみたいです。


<2021.10.24追記>
失敗の本質、「超」入門 失敗の本質のどちらももAudibleがあります。
Audibleは歩きながらでも聞けるので、いいですよね。
私は最近は通勤時間が短くて会員をやめてしまいましたが、
歩く時間が長い時期はよく聞いていました。
難しい本でも、「ながら」で聞くとなんとか読了できたりしました。